書籍紹介~子どもの脳を傷つける親たち~

Nekodoc
Nekodoc

こんにちは、Nekodocです。

今回は書籍のご紹介。こちらです。

なんとも怖いタイトルですね。
子供を持ち、健全に育つことを願う親が、子供の脳を傷つけてしまう。
親としては絶対に避けたいことです。
が、意図せずともそういったことを引き起こしてしまっているかもしれません。
この記事では以下のことを解説していきます。

ざっくり書籍紹介

こちらの書籍では、マルトリートメント(≒虐待)がいかに子供へ悪影響かを科学的な根拠を示しつつ詳細に書かれています。
「虐待」というと、毎日暴力を加えたり、食事を与えなかったり、幼児を家に残して何日も留守にしたり…といった事件の印象が強いかと思います。
そういった悲惨な出来事は、このブログを訪れてくれる方々には縁がないでしょう。

しかし、「マルトリートメント」とは、虐待はもちろんですが、「子供が傷つく行為」すべてを指します。
そしてニュースで報道されるような行為だけでなく、日常の些細な出来事や「しつけ」のつもりで行っている行為でもマルトリートメントに含まれ、子供の脳へ悪影響を与えます。

この書籍では、上記のことを踏まえつつ、最近子供で低下しているといわれる「自己肯定感」を下げる行為や、子供の健全な成長に欠かせない「愛着」の重要性やその育て方、子供への接し方の注意点などが書かれています。

この本を読むことで、自身の日ごろの行動を顧みて、知らず知らずのうちに子供へ悪影響を与えてしまうのを防ぐことができます。

読んでみて

自分の行動を思い返す良い機会になりましたし、衝撃的な内容もありました。
Nekodoc自身、マルトリートメントをしているつもりは微塵もありません。
しかし、随所に

Nekodoc
Nekodoc

もしかしたらあの行為もマルトリートメントになりうる…?


と心配になるところがありました。
また、実際に医学的な研究で明らかになった衝撃的な事実も書かれています。
特に印象的だったものをいくつかご紹介します。

① マルトリートメントは脳を変形させる

まず衝撃的だったのはこの事実です。マルトリートメントは精神・心という実体のないものだけでなく、実体のある脳へもダメージを与え、変形させている、ということがMRI等を使った研究で明らかになっています。
それも、「親のどういった行動がどの部位に影響するのか」まで示されています。

② 子供にとっての親の存在の大きさ

子供にとって、親の評価は絶対で、「親=世界」と言えるほどに強い影響があります。
例えば、何か悪いことをしたとして、「悪い子だ」と叱られたとします。
すると、子供にとっては全世界から「悪い子」の烙印を押されたのと同義です。
「自分が全世界から否定されたら…」と思うと想像を絶するストレスです。
正すべきは「行為」であり、「子供自身」ではありません。
くれぐれも人間性を否定することは避けましょう

③ 愛着の重要性

愛着とは「親子間に形成される強い結びつき」です。
愛着が形成されると子供の安心感につながり、危険を恐れずに周囲への関心を向け、世界を広げられます。
Nekodocは「依存させすぎるのは良くないのでは?」とも考えてました。
しかし、十分に甘えさせ、否定的な言葉を使うのではなく、しっかり褒めてあげる。
愛情を言葉にして伝えることが重要なのだと認識できました。
ただ、本書では「とにかく褒める」といったニュアンスで僕は捉えました。
しかし、ほめ方を間違えると良くないと考えているので注意が必要と思ってます。

④ 子供への愛情の育て方

子供への愛情は、生来のものではなく、触れ合うことで育っていく。
つまり後天的な要素が大きいということ。
そしてその愛情を育てるためにはスキンシップ・愛情表現が必須。
「オキシトシン」と呼ばれる愛情ホルモンが手助けしてくれます。
イライラしているとき、不安になった時こそ積極的にスキンシップを行っていくことが大切です。

お勧めできる人・できない人

●お勧めできる人
すべての親や親になる予定の方、子供と接する機会のある方に一度は読んでほしい書籍です。
また、子供のころに虐待というほどではなくとも、親(養育者)からぞんざいな扱いを受けたり、両親の不仲を感じたりしていた方も、それが自分にどのような影響を与えていたのかが分かるため、良いきっかけになるのではないかと思います。
というか子供に全くかかわらない人なんていないと思うので、いっそ世の中の全員に読んでほしいです(笑)

●お勧めできない人
過去に虐待や親・養育者からひどい扱いを受けていた人のうち、まだ自分の中で整理がついていない人。対応策や治療法についても書かれてはいるので、メリットもあるかもしれませんが、思い出してつらくなるかもしれません。

まとめ

以上、「子供の脳を破壊する親たち」についての概要や印象的だったことについて述べてきました。
この本は、ちゃんとした研究結果に基づいて、科学的にマルトリートメントが与える子供の脳への影響を示してくれています。
全ての参考文献を調べたわけではありませんが、いくつかピックアップしてみたところ、ある程度信頼のおける論文ばかりでした(※注)。
個人的には少し気になる点もあったので、全てを鵜呑みにして妄信するのはお勧めしませんが、子育てに役立つ内容が多く記されている良書だと感じました。
気になる方は是非一度読むことをお勧めします。

(※注:「インパクトファクター」と呼ばれる掲載された雑誌の評価点が3~13点以上)

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また気が向いたときに覗いていただけると幸いです。
ではでは。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA